第36回日本微小脳神経外科解剖研究会

第36回日本微小脳神経外科解剖研究会 開催にあたって

第36回日本微小脳神経外科解剖研究会

会長 河島 雅到

国際医療福祉大学医学部 脳神経外科学 主任教授

謹啓 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。

この度、第36回日本微小脳神経外科解剖研究会を2022年7月2日(土)の日程にて、JA共済ビルカンファレンスホールを会場とし開催させて頂く運びとなりました。これもひとえに皆様方のお力添えの賜と心より厚く御礼申し上げます。

本会は1986年に第一回が開催され、本邦の脳神経外科医にとって必須の微小脳神経外科解剖知識の重要性を啓蒙し、手術手技の向上に多大な貢献をしてきた研究会です。今回の学会テーマは「解剖の泉:知識の継承」とさせていただきました。これまで国内外で研究されてきた解剖研究の総括と、その知識がいかに現代の脳神経外科手術に応用されているかを伝えることを主目的にしています。この数十年で手術機器・器具は劇的な進歩を遂げてきました。血管内治療の進歩や内視鏡手術をはじめとする画像精度の発展により、これまで容易に到達しえなかった部位にも我々脳神経外科医が果敢にチャレンジすることが可能になりました。しかしながら、最終的に治療のdecision makingは正確な解剖知識に基づいてなされるものと考えます。本学会を通じ改めて解剖の重要性を再認識していただければ幸いです。

この文章を書いているのは研究会開催一年前の2021年8月です。コロナ禍での東京オリンピックは無観客開催でしたが、日本勢の大活躍のもと無事に終了しました。しかしながら、コロナ患者はその後も爆発的に増加しており、現在4回目の緊急事態宣言が東京に発令されています。この憂鬱な状況がいつまで続くか分かりませんが、来年の夏にはコロナ騒動が下火になり、皆様に笑顔でお会いできることを切に祈願しております。

謹白 

2021年10月吉日